規範論ワーキンググループは、「規範論」をテーマとする 法学研究者による国際的グループです。法理論上のモデルとしての規範論は、禁止・命令からなる一次規範としての行為規範と、行為規範違反に対して一定の要件の下での制裁を賦課する二次規範としての制裁規範の区別をその基本的な前提とし、多くの法学研究者によって特に刑法の分野で——もちろんそれに限られませんが——法解釈の方法として用いられているアプローチです。それぞれの法域の具体的な構造や概念とは独立した抽象的な性格を持つことから、規範論によって、法域横断的な議論が可能となります。その一方で、規範論以外の法哲学的前提の影響から規範論のアプローチに修正が加わる場合など、個別に争点となりうる部分は多くあります。

本ワーキンググループの目的は、継続的な学術交流を通じて、規範論という抽象的なアプローチが持つ国際的な議論へのポテンシャルを豊かなものとし、そこから世界の法律学が直面する現代的・基本的な刑法上の問題についての議論を展開する点にあります。学術交流を通じて、規範論的考察の同異とその背景が浮き彫りになり、これによって国内および国外における議論が将来的に容易となることが見込まれます。

このような目的から、本ワーキンググループは、 年次研究会を開催して、テーマを定め、ワーキンググループのメンバーによる報告のほか、著名な研究者をゲストスピーカーとして招いて、議論を重ねています。研究会等における講演原稿は、順次 専門誌等で公表されています。

また、定期的に バーチャルセッションを開催しています。バーチャルセッションでは、規範論研究者の先行研究などを紹介し、それをめぐって議論(時には徹底的な批判)を行っています。

本ワーキンググループの活動にご関心のある方は、 お問い合わせからお知らせください。

本ワーキンググループの活動は、 ドイツ学術振興会 (Deutsche Forschungsgemeinschaft - DFG)によるサポートを受けています。